こんにちは
先日から続いている物語シリーズ、いえ物持ちシリーズ。別のことを書きたいのだけれど、好評につき継続します。
これは私の仲間についての熱い友情の物語である。
私には「見張り番」という名前の仲間がいる。
彼は私が生まれた時からずっと私を守ってくれた。
小さいころは見張り番を意識することもなく、ただ守られていた。
小学校に上がって引っ越しをした後も、昔のホームビデオを見るとどうやら宿題をやっているときも、そばにいてくれたようである。
かなりの怖がりだった私は、小学校低学年当時、一人で二階にも行けなかった。
そんな怖がりの私が二階の子供部屋で二段ベッドの下にいるのである。
なぜかジャンケンもせず、当然のように二つ上の兄が上で私が下の段に寝ていた。
毎夜毎夜、寝ているときにドアから誰か侵入者がくるのではないか?という想像をしてしまう私がガクブルだったことは想像に難くない。
そんな時も彼は、いや見張り番は、私とドアの間に立ちはだかり、私を外敵から守ってくれていたのである。
戦っては傷つき疲弊し、私の母親にキレイにされては復活し、しかしその肌触りを取り戻すには数週間かかることから、私は母親に彼をキレイにしないでくれ!と頼む。
その内、私の許可をとれなくなった母親は、私に黙って彼をキレイにする。
私にはわかるのだ。
毎日共にしている彼の質感の違いが・・・。
私の嘆願を聞き入れた母はいつしか彼を洗濯することすらできなくなっていった。
だが、キレイにされない彼は、いつしか日を浴び弱り、私を守ることが困難になっていく。
それでも愛称は変わらずに、黙ってそばにいる。
弱ってもなお、肌触りはすごくいいのである。
え。
と思った方も、しばしご清聴をお願いします。
あ、ちなみにガチで書いてます。
親しい人にしかその姿を見せはしない見張り番ですが、親しい人は私を怪異、いや怪異ではない。
決して!
奇異の目で見ます。
友は彼をぼろ雑巾といってあざけ笑う。
ですが私は!私自身は真剣そのものなのです!!
なにせ苦楽をずっと共にしてきたのだから。
そんな視線にも耐え、彼はその使命を果たし終えた後もずっと、今度は逆に私が彼を守るだんになってもなお私のそばにい続けてくれた。
そう、これは数年前に隠居してしまったタオルケット【見張り番】との物語なのである。
おわり。
