派遣社員の時給、上昇が止まらない
大手人材サービスのエン・ジャパンの調べで、
18日に発表した6月の派遣社員の募集時平均時給は、
三大都市圏(関東、東海、関西)で1583円となり、
前年同月比2.4%(37円)上昇した。
前年比で13カ月連続のプラスだ。
過去最高は5月だった。
給与水準を牽引したのは、IT(情報技術)系。
水準自体が高いうえ、過去最高も記録した。
ほか、事務職系需要が盤石だ。
新卒採用では、事務職の求人が減少しているが、
一方で、採用数を減らしたことによる人手不足で、
派遣社員へと需要が流れてきている。
同一労働同一賃金が叫ばれる中、
派遣社員の賃金も上昇することだろう。
また、全国的にも最低賃金の相場も上昇しており、
全国平均で900円が間近になり、
東京都では1,000円を超える可能性が高い。
ただ、福利厚生等においては、
いまだ、正社員と非正規社員の待遇格差は大きい。
給与面においても、先進諸外国と比較するば、
いまだに、日本の職業形態による格差は激しい。
今後、企業をはじめ政府としても、
格差社会の是正に向けて推進する必要性がある。
これで十分ではなく、これからが重要だ。
